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レンタルサーバーの初期ドメインでのアクセスを無効/拒否する方法

レンタルサーバーを契約すると必ず初期ドメインがついているのですが、独自ドメインで運用する場合だと使う機会はほとんどありません。ただ、そのままの状態だと初期ドメインのURLでもウェブサイトを表示できてしまいます。

初期ドメインは削除できないので、そんな状態でも放置している人は多いかもしれません。

このページではレンタルサーバーの初期ドメインでのアクセスを無効にする方法を紹介します。

初期ドメインでアクセスできるとダメなのか?

独自ドメインで運用しているサイトに初期ドメインでもアクセスできるという事は、異なるURLで同じ内容のページやサイトが存在していることになります。

初期ドメインのURLのページをGoogleのクローラーに拾われてしまうと、意図しないURLのページが検索結果に表示されたり、逆に独自ドメインのページが検索結果に表示されないといった事が起きる可能があります。

URLの正規化は割と重要なので、問題を起こしそうな要因は最初から排除しておくのがベターです。

 

対処方法

レンタルサーバーの初期ドメインは削除できませんので「初期ドメインでのアクセスは拒否して、他の独自ドメインでのアクセスは許可する」ように設定して対処します。

この設定は「.htaccess」ファイルで行います。

もし以前に初期ドメインでウェブサイトを公開していて、独自ドメインに変更した場合にこの方法は適していません。その場合はリダイレクト設定をしましょう。その方法も後で紹介します。

 

.htaccessファイルの設定方法

ここから具体的な方法・手順を解説していきます。

手順1:.htaccessファイルを準備する

.htaccessファイルをドキュメントルートの直下に作成します。ここに置くとそれ以下のフォルダにも設定が反映されるため、新しくドメインを追加した際にも修正の必要がありません。

既に.htaccessファイルが存在する場合は、そのファイルに変更を加えます。また、念の為に元の状態を保管しておきましょう。

ドキュメントルートは公開用のフォルダのことで、「public_html」や「www」などレンタルサーバーによってフォルダ名は異なります。ちなみに「直下」は「フォルダを開いたその場所」を指します。

手順2:設定を記述する

記述する内容は次のような感じになります。
元からあった.htaccessファイルを変更する場合は、一番最初に記述して問題ありません(他の部分はそのままで)。

# 初期ドメインアクセス拒否
SetEnvIf Host "amata-lab.cfbox.jp" bad_domain
Order Deny,Allow
Deny from env=bad_domain

上の「amata-lab.cfbox.jp」の部分が拒否する初期ドメインになりますので、自身の初期ドメインに変更してください。

手順3:正しく設定されているか確認する

実際に初期ドメインのURLにアクセスして、拒否(403エラー)になっていることを確認しましょう。

そして、独自ドメインの方に問題無くアクセスできることを確認しましょう。

これで設定は完了です。

 

初期ドメインと独自ドメインを両立したい場合

初期ドメインと独自ドメインをどちらも利用するように設定することも可能です。

ドキュメントルートとは別のフォルダ(ドキュメントルート内の)を独自ドメインの初期フォルダに指定して、その直下にさきほどの.htaccessファイルの設定を行います(ドキュメントルートには設定しない)。

こうすることで、そのフォルダ内(以下)は初期ドメインでのアクセスを拒否し、それ以外はアクセスできるようになります。

 

同じサーバー内の初期ドメインから独自ドメインへのリダイレクト設定

初期ドメインでウェブサイトを公開していて独自ドメインに変更した場合は、アクセスの拒否ではなくリダイレクトの設定をしましょう。

さっきと同様にドキュメントルート直下の.htaccessファイルに次のように記述します。

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^amata-lab\.cfbx\.jp [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://amata-lab.com/$1 [R=301,L]
</IfModule>

「amata-lab\.cfbx\.jp」の部分がリダイレクト元の初期ドメイン、「https://amata-lab.com/」の部分がリダイレクト先の独自ドメインですので、自身のものに変更してください。

注意ポイント

リダイレクト元の部分は正規表現という特別な記述です。「.(ドット)」はそのままだと特別な意味になるため「\(バックスラッシュ)」を手前に入れて、ただのドットだということを表しています。

こちらも設定した後はチェックを忘れずに行いましょう。

 

.htaccessファイルの設置方法

.htaccessファイルは、ファイル名のせいでやや扱いにくいファイルです。設置方法については次の記事が参考になります。

.htaccessファイルの書き方と設定・設置方法/All About
https://allabout.co.jp/gm/gc/23962/2/

レンタルサーバーによっては、管理ページから編集できたり(ConoHaWING)、サーバーのファイルマネージャー(cPanelなど)を使って設置や変更を行うことができます。
初心者の方なら参考に挙げたFTPを使う方法よりも分かりやすいかもしれません。

ファイルマネージャーから.htaccessファイルを設置・設定する方法はこちらを参考にしてください。

レンタルサーバーのhtaccessを初心者が簡単に設置する方法【FTP不要】

初心者でも.htaccessを簡単に設置・設定する方法を紹介。FTPでのアップロードや特殊なファイル名という分かりにくい部分を意識せずに、サンプルコードをコピペするだけで.htaccessの色々な設定ができます。

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