名刺の作り方

名刺を自作する時に「みんなが気になる6つの疑問」に回答します

名刺を自作しようと思っているけど「難しくないのか」「いくらぐらいで出来るか」「どれぐらいの時間が掛かるか」など、「実際のところどうなの?」という疑問に回答していきます。

僕自身、作り方は解説していますが、名刺を自作することを誰にでも絶対にオススメとは思ってません。自分にメリットがあると思った人が挑戦するのがベターかと。
よく「名刺の自作はカンタン」的なのを見かけますが、正確には「名刺の自作はカンタン(クオリティを無視すれば)」なので、鵜呑みにしてはいけません。

ここでは次の6つの疑問に分けて解説していきます。

  1. 初心者でも名刺が作ることができる?
  2. 名刺を自作する場合に掛かる費用は?
  3. 名刺の完成までに掛かる時間は?
  4. どの程度のレベル(品質)の名刺が作れる?
  5. 自作と名刺印刷サービスならどちらが良い?
  6. 名刺を自作するその他のメリットは?

初心者でも名刺が作ることができる?

名刺完成までの大まかな流れは次の通り。

① 必要な物を準備する
② 名刺のデザインを作る
③ プリンターで印刷する

①と③については、手順通りに進めれば、初心者でも難しくはありません。

②については、完全にオリジナルの名刺を作ろうと思うと、デザインの知識・資質的なことや作成ソフトを使う技術的なことが必要(目標のレベルに応じて)になってきます。

オリジナルにこだわらなければ、テンプレートを利用する方法もあり、その場合は文字を打ち変えるだけなので、初心者でも簡単な作業です。

 

名刺を自作する場合に掛かる費用は?

主に必要な費用は「名刺用紙代」と「プリンターのインク代」で、名刺100枚分を作る場合の費用は700円程度です。使う用紙やインクコストによっては、300円~1500円と大きく異なります。

名刺用紙代について

名刺用紙というのは、名刺を自作するための専用の用紙で、Amazonや家電などで購入できます。

それなりの品質を求めるなら名刺100枚分(A4シート10枚)で500円前後で、質を落としたり、まとめ買いすれば300円前後まで下げることもできます。逆に光沢紙などの特殊・高価な用紙だと1000円ぐらいになりますが、自作にそこまでの費用を掛ける必要はないかと思います。

インク代について

インク代は「モノクロかカラーか」「印刷面積」「印刷設定」「プリンターの印刷コスト」で大きく違ってきます。

モノクロのシンプルな名刺なら数十円ぐらいかと思いますが、全体にカラーで写真を配置した名刺なら500円以上掛かることも考えられます(名刺100枚分を想定)。

そういう意味では、デザインを考える際にインク代も意識しておくのが割と大事です。

その他の費用

他には「印刷ミスによるロス(破棄)」があります。全体の10%ぐらいのロスを考えておくのが良いかと思います(少し多めですが)。

名刺のデザインを作るソフトは、名刺用紙メーカーのサイトから無料で利用やダウンロードできるため費用は必要ありません。

 

名刺の完成までに掛かる時間は?

作業時間(必要な物の準備期間を除いた)だけ言うと3時間もあれば仕上がります。ただし、実際には次のような時間が加わってきます。

  • 知識を習得する時間(失敗を回避するため)
  • デザインを試行錯誤する時間(テンプレを使うなら不要)
  • トラブルに対処する時間(トラブルがなければ不要)

これにどの程度の時間が掛かるかは、人によって結構な幅があります。パソコンのリテラシーが低い人だと1日仕事(または、それ以上)になるかもしれません。

個人事業を始める際に名刺を自作する人もいるかと思いますが、それなりに時間は取られるわけで、本業に注力したいなら業者に頼むという選択肢もあります。

名刺の色々な作り方「業者に頼む」
名刺の作り方「業者に依頼する場合」の費用や特長を比較解説

名刺をデザイン会社や印刷会社などの業者に依頼して作る場合、どういった所に頼むのが良いかをそれぞれの費用や特長を比較しながら紹介します。また、依頼する時の注意点や予備知識なども合わせて解説します。

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どの程度のレベル(品質)の名刺が作れる?

名刺の品質を決める要素は、主に「用紙」「印刷」「デザイン」の3つに分けられます。それぞれで解説すると、

用紙自作用の名刺用紙があるので、適切なものを使えばある程度の仕上がりになる。
印刷持っているプリンターの性能次第。印刷業者の品質には及ばない。
デザイン自分のデザイン力次第。テンプレを使ったり、プロのデザインを参考にしたりして、ある程度のものならできる。

恐らく一番のネックになるのは印刷です。仮に、メンテナンスをしっかりして、それでも印刷品質に納得できないなら、買い替えるしかありません。なので、自作に取り組む前には印刷品質をしっかり確認しておくべきです。

それでいうと、適切な名刺用紙にそれなりのレーザープリンターで印刷すれば、素人目には自作したとは分からないレベルの名刺も作れます。

 

自作と名刺印刷サービスならどちらが良い?

ネットから注文できる名刺印刷サービスでも比較的に安くオリジナルの名刺を作ることができます。自作とどちらが良いかはケースバイケース。比較しやすいように、名刺印刷サービスの特徴を簡単に解説します。

費用名刺100枚を1000円程度で作れ、枚数が増えるほど単価が安くなる。100枚単位の注文が基本なので、氏名などほんの一部分を変えるだけでも100枚ごとでしか注文できない。
手間必要な物の準備やプリンターのメンテ、印刷作業も必要ないので自作より手間は掛からない。
品質印刷の品質は自作に比べてもちろん良く、用紙も安価な物や高級な物など選択肢が多い。丸角や光沢などの加工もできる。
デザインサイト上でデザインを作れる所は多いが操作性に差があり、指定の様式・形式のファイルでの入稿が必要な場合もある。
時間注文して手元に届くまで3日以上、1週間前後は掛かる。

それぞれ業者によっての違いは大きいので「傾向として」ということにはなります。

代表的な名刺印刷サービスについては、別の記事で紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。

名刺の色々な作り方「自力で作る」
名刺の作り方「自作&半自作する場合」の費用や特長を比較解説

名刺を自分で作るなら「ビジネスコンビニ」「ネット印刷サービス」を利用するか「完全自作」するかです。それぞれ作り方の費用や特長、名刺を自作するメリットとデメリット、オススメのネット印刷サービスを紹介します。

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名刺を自作するその他のメリットは?

これまでは名刺の自作に関する直接的な内容でしたが、副次的なメリットもありますので、それを2つ紹介します。

  • 増刷や軽微な修正もスピーディーに対応できる
  • 他の印刷物にも応用できる知識や思考が身に付く

増刷や軽微な修正もスピーディーに対応できる

最初は完成までにそれなりの時間が必要ですが、一度出来てしまえば、後は印刷するだけなので、必要な時に必要な枚数を増刷できます。
例えば、会社で新しいスタッフの名刺が必要になった時もスピーディに対応できます。

内容の訂正や追加した名刺がすぐに作れるため、渡した相手の反応で試しながらブラッシュアップしていくといったことも可能です。

他の印刷物にも応用できる知識や思考が身に付く

名刺はコンパクトな分、奥が深く、印刷物のキホンとも言う人もいるぐらいです。

名刺を渡した相手に「どういう印象を与えるか、アクションを起こさせるか」など、影響力・効果面まで考える姿勢で取り組めば、チラシやパンフレットなどの他の印刷物にも応用できる知識や思考が身に付きます。

 

まとめ

ここで紹介した6つ疑問への回答を読んで、名刺の自作についての全体像がなんとなくつかめたのではないかと思います。

最初にも書いた通り、名刺の自作は誰にでも絶対にオススメというわけではありませんし、それなりのクオリティの名刺を作るのは、人によって難しい場合もあります。

自分にメリットがあると思った人が挑戦するのがベターなので、その辺りを見極めてから取り掛かるようにしましょう。自作に挑戦する人は他の記事で作り方を紹介していますので、参考にしてみてください。

 

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