名刺の作り方

名刺用紙を買う時に必ず確認するべきポイント【4個だけ】

名刺用紙は色んなメーカーのプリンターで使える汎用紙ではありますが、プリンターの給紙方式や印刷方式によっては全く使えない場合があります。

ネットで購入して届いてから説明をよく読んだら、思っていた物と違っていたり、全く使えない物だった経験が一度ぐらいあるのではないでしょうか。
特にAmazonだと写真の商品パッケージを確認しないと分からない場合もあり、結構、間違えやすいかと思います。

パッケージを全部読んでいくのは面倒なので、自分のプリンターで問題なく印刷できるかをチェックできるポイントを紹介します。ポイントは次の4つです。

  • 給紙方式
  • 印刷方式
  • 用紙の厚み
  • 印刷範囲

詳しく解説していきます。

プリンターの仕様の確認方法

自分のプリンターがどういう仕様なのかが分からないと判断できないポイントもあります。仕様を確認したい場合は、ネット検索が基本です。
具体的には次の4ステップで、上から順に試すのが良いかと思います。

  1. 型番でネット検索して仕様を確認する
  2. 価格.comで型番で検索して仕様を確認する
  3. マニュアルをダウンロードして確認する
  4. メーカーのサポートに電話して聞く

古い機種だとメーカーのサイトでも載っていない事があります。その場合は、価格.comの製品ページを見てみましょう。意外と細かく載っています。

 

給紙方式:手差しトレイがあることが最低条件

まず、手差しトレイがないプリンターでは基本的に名刺用紙に印刷することはできません。薄手の用紙なら印刷はできるとは思いますが、それだとペラペラな安っぽい名刺しかできず、あまり作る価値がありません。

「前面に用紙をセットして印刷後も前面に出てくる方式」や「用紙カセットに用紙をセットする方式」の場合、内部で用紙が大きく曲げられるため、詰まったり、紙送りが上手くいかない(印刷位置がズレる)といった事が起こります。

プリンターの給紙方式の違い

レーザープリンターの場合は?

レーザープリンターの場合は手差しトレイがあったとしても、内部で用紙が折り返しするような構造だと、紙詰まりや位置ズレが起こりやすいので、絶対に印刷できないとは言いませんがオススメしません。

用紙の流れがストレートな構造になっているか確認しましょう。

自分のプリンターが名刺用紙の印刷に適さない場合は、他の方法を考えるのがベターです。どういう方法があるのかは、別記事で紹介していますので参考にしてください。

名刺の色々な作り方「自力で作る」
名刺の作り方「自作&半自作する場合」の費用や特長を比較解説

名刺を自分で作るなら「ビジネスコンビニ」「ネット印刷サービス」を利用するか「完全自作」するかです。それぞれ作り方の費用や特長、名刺を自作するメリットとデメリット、オススメのネット印刷サービスを紹介します。

続きを見る

 

印刷方式:名刺用紙の対応プリンターを確認

名刺用紙はインクジェットに適した「インクジェット専用紙」とインクジェットも含め色々なプリンターに対応している「兼用紙(色々なプリンター)」に別れています。

対応プリンターはパッケージの表に記載されています。
ここでの対応というのは印刷方式についてなので、それだけを見て判断してはいけません。

インクジェット専用紙について

インクジェット専用紙は表面に薬剤を塗布して、インクの定着速度や発色を向上させている用紙です。普通紙よりも表面の摩擦があるので、紙送りによる印刷位置のズレも低減されます。ただし、用紙の触り心地は良くありません。

インクジェットでもロゴと文字のみのようなシンプルな名刺なら兼用紙で良いかと思います。写真を使った名刺を作るなら専用紙の方が適しています。
紙送りが上手くいかない、インクの乾きが悪い場合も専用紙を使うことで改善することがあります。

ちなみに、インクジェット専用紙は表と裏で薬剤の塗布量が違ったりするので、両面印刷する場合は印刷面が多い方を表面に印刷しましょう。

 

用紙の厚み:必ず数値の厚みを確認

名刺用紙には「標準」「厚口」「特厚口」などと書かれていたりしますが、メーカーや種類によって厚みが異なりますので、数値の厚みを確認しましょう。パッケージには「0.20mm」や「200μm」などと記載されています。
※100μm(ミクロン/マイクロメートル)= 0.1mm

プリンターの仕様に坪量(g/㎡)でしか記載がない場合はそちらを見比べましょう。坪量は単純に数値が大きいほど厚いと思って良いかと。正確な事はググってください。

名刺に最適な用紙の厚みは?

一般的な名刺の厚みは0.23mmぐらいなので、名刺用紙もそれ以上の紙厚のものを選びましょう。官製ハガキが0.21~0.23mmなので、ハガキ印刷ができるプリンターなら問題ないという事になります。

名刺印刷で割と使われる上質紙やマットコート紙の連量180kgが0.23mm前後なので、それぐらいが一般的なのではと思います。

クリアエッジ(クリアカット)の厚みについて

エーワンのクリアエッジタイプだと仕上がりは0.23mmですが、こちらの用紙には裏面に固定用のシールが付いているため、印刷時の厚みは0.31mmとなり、対応していないプリンターもでてきます。

ただし、厚みがあるのはシール部分だけで、紙の硬さはハガキ程度なので、インクジェットでのトラブルは少ないかと思います。

レーザープリンターの場合はややシビアで、紙送りが問題なくても、全体が薄汚れたりする場合もあります。給紙方式で書いたようなトラブルが起こりやすい構造なら対応している紙厚の用紙を選ぶのが無難かと思います。

対応外の厚みの名刺用紙でも試してみるのはアリですが、その際は必ず自己責任でお願いします。

 

印刷範囲:フチまで印刷の名刺用紙は確認が必要

名刺用紙でスタンダードなのが名刺10枚が隣り合って並んでいるタイプで、余白は上下11mm・左右14mmです。多少古いプリンターであっても、印刷できない範囲が上下左右11mm以上ということはありませんので、印刷範囲の事は気にしなくて良いです。

印刷範囲はパッケージに載っているレイアウト・余白の図で確認できます。

フチまで印刷できる名刺用紙の場合

名刺用紙の中でもエーワンの「フチまで印刷」の場合だと、余白は上下7mm・左右12mmです。塗り足しを考えると上下5mm・左右10mmから印刷できる必要があります。「フチまで印刷」と書いてある場合は、プリンターの印刷可能範囲を確認しましょう。

塗り足しというのは仕上がりサイズより大きめに印刷する部分の事です。これをすることで、印刷がズレた場合でもフチに下地が出てきません。

 

まとめ

名刺用紙を買う前に必ず確認するべきポイントは次の4つです。

  • 給紙方式
  • 印刷方式
  • 用紙の厚み
  • 印刷範囲

名刺用紙はやや特殊な用紙なので、これらのポイントに注意しても印刷が上手くいかない事はあります。

印刷不良が起きるかどうかはメーカーや機種によっても違います。もっと言えば、同じ機種でもローラーの劣化度合いで紙送りが上手くいかない場合や、季節や地域による湿度の違いが関係する場合もあります。

実際に試してみないと分からない部分があるのも確かですが、紹介したポイントをチェックすることで失敗する確率は格段に下がります。
名刺用紙を買う時にはぜひ参考にしてください。

オススメの名刺用紙用紙についてはこちらで紹介しています。

【自作名刺】インクジェットにオススメの名刺用紙《エーワン/コクヨ/プラス》

インクジェットプリンターで名刺を自作する場合、どの名刺用紙を使ったら良いかを手っ取り早く知りたい人向けに、オススメの名刺用紙を紹介します。用紙を他の種類やメーカーに変える場合についても合わせて解説します。

続きを見る

 

-名刺の作り方

© 2024 Amata Lab