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クラウド型レンタルサーバーとは?仕組みやメリット・デメリットを解説

ここ数年でMixHostやJETBOYなど、クラウド型レンタルサーバーというものが増えていますが、「クラウド型レンタルサーバーって何?」という方も多いと思います。

この記事ではクラウド型レンタルサーバーのメリット・デメリット、通常のレンタルサーバーとの違い、選ぶ上での注意点などを解説していきます。

クラウド型レンタルサーバーとは?

CloudLinux WebサイトTOP

クラウド型レンタルサーバーは「CloudLinux(クラウドリナックス)」というOSを使った共有サーバー(レンタルサーバー)です。とりあえず共有サーバーだという事を覚えておきましょう。

「クラウドサーバー」と名前が似ているので混同されがちですが全くの別物です。

クラウドサーバーはサーバーの構築から行っていくのに対して、クラウド型レンタルサーバーは共有サーバーなので、構築されているサーバーを間借りする感じ(通常のレンタルサーバーと同じ)です。

 

メリットとデメリット

クラウド型レンタルサーバーのメリットとデメリットは次のような感じ。

メリット

  • サーバーの導入や運用が簡単
  • 安定したパフォーマンスが期待できる
  • 簡単にリソースを増やして性能を上げられる
  • コストパフォーマンスが良い(傾向として)

デメリット

  • 特にない

レンタルサーバーの手軽さをそのままで、デメリットだった部分を改善したのがクラウド型レンタルサーバーです。
クラウド型レンタルサーバーだからというデメリットは特に見当たりません。

 

クラウド型レンタルサーバーの仕組み

JETBOY:クラウド型レンタルサーバー

クラウド型レンタルサーバーでは、CPUやメモリ等の処理能力のリソース(使用できる量)をユーザーごと(1契約ごと)に割当するという仕組みになっています。

どういう事かと言うと、通常のレンタルサーバーだと「HDD容量」や「転送量」の制限はありますが、CPUやメモリ等の処理能力のリソースには制限がなく、取り合いしている状態になっています。

そのため、自分以外のユーザーのサイトで大量のアクセスが発生した場合、そっちにリソースを取られることで自分のサイトでも処理が遅くなり、ページの表示に時間が掛かるという事が起こります。

リソースの割当が決まっていればそれを超えることはないので、他のユーザーの影響でパフォーマンスが落ちることなく、安定した稼働が期待できます。

レンタルサーバーでは1台のサーバーに100以上のユーザーを収容している事もめずらしくありません。複数のWebサイトを運営するユーザーもいますので、1台でかなり多くのサイトが稼働しています。

サーバーの移行なしで性能アップできる

通常のレンタルサーバーで性能をアップしたいなら、別サーバーへ移行するしかありません。
運営会社によっては、上位プランに変更しても「容量や転送量の上限が増えるだけ」や「共有ユーザー数が少なくなるだけ」という場合も(割と)あります。

クラウド型レンタルサーバーでは、上位プランほどより多くのリソースが割り当てられるため、プラン変更で確実に性能がアップします。

サーバー移行も必要ないので、移行作業に時間が掛かってしまう事もありません。

料金プランの見方

クラウド型レンタルサーバーの料金プランでは「vCPU」と「メモリ」という項目があり、これがそのプランのリソースを表します。

カラフルボックス:プラン仕様

カラフルボックス:プラン仕様(2018年12月時点)

vCPUは「仮想CPU」のことです。例えばサーバーに「24コア・48スレッド」分のCPUが搭載されているとして、それを48個のCPUがあるように扱うといった感じ。
vCPUが「3」なら、仮想CPUを3個分の処理能力を使えるということになります。

メモリは書いているままで、「メモリ4GB」なら4GBの容量までメモリを使えるということです。

 

コストパフォーマンスが良い理由

クラウド型レンタルサーバーはコスパが良い傾向が見られますが、これには理由があります。

クラウド型レンタルサーバーで使われているOS「Cloud Linux」はレンタルサーバー業者向けに開発されたようなOSで、手前で紹介したリソースの割当をはじめ、安定性の高いレンタルサーバーを運用するための機能が充実しています。

安定性が高まることで、サポートコストの圧縮やサーバーのユーザー密度を高めることができ、収益性も高まります。

結果、高性能でもリーズナブルなサービスが提供可能で、実際にそういった傾向になっています。

 

選ぶ上での注意点

これまでに「他ユーザーの影響を受けにくい」というメリットを挙げましたが、この点については少し注意が必要です。

例えば、メモリが128GBとしてユーザーのリソースが4GBの場合、32ユーザーが上限かと言えばそうではありません。実際はオーバーコミット(サーバー本来のリソースを超えた設定)されているため、50ユーザーかもしれませんし100ユーザーかもしれません。

サーバー全体の稼働が本来のリソース上限に近くなれば、自身のサイトに関係なくパフォーマンス低下が発生することになります。

多くオーバーコミットされていると「他ユーザーの影響を受けにくい」というメリットが損なわれる場合もあり、クラウド型レンタルサーバーならどこでも良いとは言えません。

 

クラウド型レンタルサーバーのリスト

実際に1ヶ月以上を利用してみて、安定したパフォーマンスが得られていたクラウド型レンタルサーバーを紹介しておきます。

 

まとめ

最後にクラウド型レンタルサーバーについてまとめておきます。

  • クラウド型レンタルサーバーとはCloud LinuxというOSを使った共有サーバー。
  • メリットは、
    サーバーの導入や運用が簡単
    安定したパフォーマンスが期待できる
    簡単にリソースを増やして性能を上げられる
    コストパフォーマンスが良い
    ということが挙げられ、特にデメリットはない。
  • CPUやメモリ等の処理能力のリソースをユーザーごとに割当するという仕組みになっていて、他のユーザーに影響されずに安定稼働が期待できる。
  • 上位プランほどより多くのリソースが割り当てられ、確実に性能がアップする。また、サーバー移行の必要もない。
  • 料金プランでは「vCPU」と「メモリ」という項目でプランのリソースを表している。
  • サーバー業者としても安定性の高いことで収益性が高まり、高性能でもリーズナブルなサービスという傾向がある。
  • 多くオーバーコミットされていると安定性が損なわれるため、どこでも良いわけではない。

以上、「クラウド型レンタルサーバー」についての解説でした。

個人的にもコスパも良いし、ここでは紹介しませんでしたが、機能も充実しているものも多いので、レンタルサーバーを探している方は、ぜひ検討してみてください。

先ほど紹介したサーバーについてはこちらで詳しく解説しています。

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